春になって暖かくなってくると聴きたくなる曲やレコードというものは、ギターポップを含めて、たくさんあるけれど、この「Our Day Will Come(邦題:燃える初恋)」もその中の一つです。イントロのオルガンが印象的な、ムーディなボサノヴァのスタイルのこの曲は、1963年にルビー&ロマンティックスによって歌われ、ビルボードの1位となりました。50年代、おもにディズニーのミュージカル・アニメやブロードウェイ・ミュージカルを手がけけていたボブ・ヒリアードが作詞をし、電子音楽やイージーリスニングのアルバムを出しているアレンジャーのモート・ガーソンが作曲をしています。
もちろんこのオリジナルも素晴らしいのですが、さまざまなジャンルのミュージシャンにカヴァーされているので、いろんなヴァージョンを楽しめます。たいていは、ある特定のジャンルのミュージシャンが、それぞれのジャンルから少しポピュラーよりのスタンスをとったアルバムを作るときに、カヴァーされているような気がします。思いつくだけでも、カーペンターズ、クリス・モンテス、ロン・ダンテ、ウィリー・ボボ、カル・ジェイダー、ドリス・デイ、ブロッサム・ディアリー、ジェームス・ブラウン、アイザック・ヘイズ・・・・など、10から20個ぐらいは挙げられるのではないでしょうか。
特に気に入っているのは、やはりロジャー・ニコルスのヴァージョン。作曲者のモート・ガーソンが編曲をしているのですが、オリジナルとはかなり違って「いかにもロジャー・ニコルス」といった風なアレンジになっています。原曲と違うといえば、溌剌と歌い上げてしまうスパイラル・ステアーズや、何度聴いても筒見京平が編曲しているとしか思えない70年代歌謡曲風のフランキー・ヴァリ。ハスキーなヴォーカルと間奏のサックスが心地よいクラッシック・フォーのヴァージョンも結構好きです。