アナログレコードをよく買っている人の中では、結構好きな人が多いと思うけど、私も古いレコードを買うとまずは内袋をチェックしてます。今となっては、そんなところに載っているレコードがもう手にはいるわけもないのですが、小さく印刷されたレコードジャケットが並んでいるのを見るだけでも楽しいものです。
「内袋ってなに?」って人のために一応説明しておきますと、レコード盤はレコードジャケットにそのまま入っているわけではなくて、薄い紙の袋とかビニールの袋に入っています。日本のアナログレコードを買うと普通ビニールの袋に入ってますよね。でも輸入盤は紙の袋になっています。たいていはレコードのラベルが見えるように真ん中に穴が空いていて、四隅が丸くなった無地の袋なんですけれど、古いレコードだとこれが真ん中に穴のない四角い袋になっていて、そのレコード会社から出ているレコードのジャケット写真が36個ぐらい並んでいます。いわゆる宣伝ですね。
私が初めてそういったレコードの内袋を見たのは、大滝詠一の「Each Time」というレコードを買ったときでした。レコードを取り出すとナイアガラレーベル第一弾の「Songs」から「ナイアガラ・カレンダー」そして「ロング・バケーション」のインスト盤や「幸せにさようなら」といったシングル盤までずらりと載っていて、「ロン・バケ」しか知らない中学生の私には、ちょっとしたディスクガイドのようでした。
高校にはいると横浜のタワーレコードに行くようになり、内袋の存在をちゃんと知るようになります。モータウンとかA&M、CBSといったレコード会社の内袋にはそんなジャケット写真が必ず載っていましたね。その頃はモノクロの写真がほとんどだったのですが、次第に50年代、60年代のレコードを買ようになると、カラーのジャケットが並んでいる内袋の存在を知り、ようやく大滝詠一がやりたかったことに気づいたわけです。