『世界は何回も消滅する』−V.A.−
発売されたときに何回も買おうと思っていつの間にか10年近くたってしまった本。翻訳家の青山南がミニマリズムのブームに便乗して出版したといわれてました。確かにレイモンド・カーヴァーに紛れてT.C.ボイルやT.ロビンズ、M.クンデラとF.ロスの対談など日の当たらない作家がずらり、しかもどの作家も一編の短編を読むだけでその個性が伝わってきます。ある意味今読んでよかったのかもしれないと思います。
『あの夏、ブルーリヴァーで』−イーサン・ケイニン−
『エンペラー・オブ・ジ・エア』以外のE.ケイニンの本が翻訳されているなんて知りませんでした。なのでちょっとびっくりしつつ懐かしい気分で読んでみました。でももう少し種明かしというか、何がどうなってこういう気持ちになって登場人物がそういう行動をしている、という理由づけが欲しい。行間を読むということも分かるけど、ちょっとまとまりがなくなってしまっている気がします。ついでに『エンペラー〜』も読み直してみましたが、やはりこちらのほうがよかった。何かが変わる瞬間やその寸前の気持ちを、うまく切り出しているんですよ。もう一冊『宮殿泥棒』という本が出ているらしいのでこちらも読んでみたいです。
『たんぽぽのお酒』−レイ・ブラッドベリ−
5月の終わりに引っ越してきた家は目の前に小学校があって、通学途中の子供の声や朝礼の声などが朝早くから聞こえてきます。そんな子供たちの声を聞いていてふと読み直してみました。初めて読んだのが確か高校生の時だったから15年ぶりくらいになるのかなぁ。でもなんだか書き方があざといような気がしてあの頃と違って素直に感じることができませんでした。う〜ん。