ヴィブラフォンのレコードを初めて聴こうとしてまずはじめに思いつくのが、モダン・ジャズ・カルテットのミルト・ジャクソン。今だったらカル・ジェイダーかな。それから次に聴いてみるのが、ジョージ・シアリング・カルテットやボビー・ハッチャーソン、そしてこのデイヴ・パイクとなるのでしょうか。
私が初めて聴いたデイヴ・パイクのレコードは、ジョアン・ドナードと共演した「Bosanova Carnival」です。タイトルどおりボサノヴァ/ブラジリアン・テイストのアルバムで、かといって直球のジャズ・ボサ、ジャズ・サンバというわけでもないようなちょっと不思議なレコード。そのあと「Noisy Silence - Gentle Noise」「Got The Feelin'」「Limbo Carnival」などを聴きましたが、この人は何者というくらいアルバムによって印象が違います。でもやっぱりどこかそのままカリプソ、そのままジャズ・ロックというアルバムではなくて、ある意味スノッブな趣味が感じられるアルバムになっています。そのためかジャズ・ファンでいいこと書いている人はほとんどいません。
で、デイブ・パイクの簡単な略歴、1938年デトロイト生まれ→ドラマーとして活動を開始→西海岸でロックやメシキカンバンドで活動→ポール・ブレイ、オルネット・コールマンらと共演→1960〜65年ハービーマンのグループに在籍→1968-73年は活動の場をドイツに移す→その後、ロスに定住。といった感じでしょうか。
ある時はブラジリアンやカリプソなレコードを作り、サイケやジャズロックに走ったり、90年代にシタールの名曲を蘇らせる。とおもいきやビル・エヴァンスと共演しオールドジャズファンを驚愕させる、そしてどのアルバムでも唸り声をあげているデイヴ・パイク、おまえは誰だ!?