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「2000年、春に観た映画」

「こねこ」「ポーラX」「スペース・トラベラーズ」「シャンドライの恋」。う〜ん。前回に引き続き映画を観ない日々が続いてしまった。今期は引っ越しもあったし、そのほかいろいろ忙しかったのは確かだけど、もっと時間を作れたはずなのに。

この中で一番おもしろかったのは、「ポーラX」です。主人公のすざましいスピードで墜ちていく姿が逆に爽快。主人公に自分を投影している暇も、シチュエーションもまったくなくて、ただ墜ちていく主人公の姿を圧倒されながら見つめているだけでした。青い空と緑の芝生、そして暖かな太陽の日差しが印象的な前半部から、前衛的というか80年代的な音楽がひたすら演奏される(音楽の種類はちょっと違うけど、雰囲気的に「ベルリン天使の歌」のニック・ケイヴを私は思い出した)線路沿いの建物の対比。そもそもあの建物は何?その場所を仕切る人たちは何者?いつから目が悪くなったの?・・・・など、いろいろ疑問はあるけれど、それらを飲み込んでしまうくらい、画面全体が殺気立っています。

「シャンドライの恋」は屋敷内の螺旋階段や家具、シャンドライの衣装・・・・など、どの場面を切り取っても美しい映画。なにより日常の動きの中で見せるシャンドライの腕や肩、足、ものを食べる唇など、ベルトルッチらしい官能ただよう映像は、観ているだけでため息が出ます。実際そんなことあり得ないだろうというストーリーながら、説明や台詞はほとんどない分、そういった映像やキンスキーの弾くピアノ、シンプルなアフリカの音楽が、二人の心の動きを雄弁に語っています。

招待券ももらったので観てみた「スペース・トラベラーズ」はやはり寒かった。ソビエト版「子猫物語」の「こねこ」は、猫の写真を撮る人にとって、アングルとかピントなど参考になる箇所多し。ただしかわいく撮ればいいってもんじゃないけど。



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