メル・バイヤーズとアーレット・B・デスポンドの「100 DESIGNS / 100 YEARS −20世紀を創ったモノたち−」は1900〜1999年までの100年間、1年に1作、その年のベストデザインを取り上げ、製作された経緯とともにその年の歴史的な事件、できごとを紹介しています(日本語版には日本の出来事も追記されています)。1900年の“G.イーストマンの「ブローニー」カメラ”から始まる、1998年の“J.アイブとアップルインダストリアルデザイングループによるコンピュータ「iMac」”、1999年の“P.リユングレン、I.リユングレン、A.ヘゲルマルク共作ロボットクリーナー”までの100の製品。
もちろんM.バイヤーズも書いているように「本書で選んだ製品が最上の物ではないかもしれない」し、「目立った作品がいくつも登場する年は、どの作品を選ぶべきかの選択にこまっ」て、今回は載せることができない素晴らしい製品があったかもしれない。でもそれはそれ、結局のところどのセレクションが最適かなんてことは、100人いたら100人の意見があるだろうし、そういったジレンマに押されてこの本のコンセプトからはずれてしまっては、本としての魅力が薄れるというもの。工業デザイン、あるいはインテリアデザインに、いままでそれほど興味のなかった私には入門編として楽しめました。
個々に好きな作品はどの時代にもあるけど、基本的には40年代〜60年代半ばの作品に心が引かれます。30年代以前はやはり前世紀を引きずっているようで、洗練さ、しなやかさにかけるような気がするし、70年代以降の製品は、私が1969年生まれということもあって、まだその質感になじめない感じがあります。あと30年たったら50年代の作品に古さを感じ、80年代の作品に愛着を覚えるようになるのかもしれません。もっともここに載っているような製品を買おうとは思っていませんが・・・・。