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「トリニダード組曲2 〜カリプソ・ヤンキー〜」

カリプソといえばヴァン・ダイク先生。エッソ・トリニダード・スティール・バンド、のプロデュースを経て発表された「ディスカヴァー・アメリカ」は、カリプソをとっかかりとして、アメリカ音楽の歴史絵巻を一枚の音盤で表現したすべての音楽ファン必聴のアルバム。つづく「ヤンキー・リーパー」は、マイティ・スパロウのプロデュースでカリプソの本質に近づき、そして自分の手元に引き寄せたサウンドの突き抜け感が心地よい。

そのヴァン・ダイク先生のプロデュースでデビューしたライ・クーダーも、「紫の峡谷」で「FDRイン・トリニダード」、近年の(といっても結構前)「ゲット・リズム」で「女が世界を支配する」という、30年代のカリプソニアンであるアッティラ・ザ・フンの曲を、アメリカ大陸の国境を越境し続けるタジ・マハールは「ニュージック・フー・ヤ」で「フォ−ミルズ・ブラザーズ」を取り上げています。まぁもともと二人この種の音楽には鋭いので、あくまでも彼ら独自のスタイルにしてしまっているところがすごいところ。

といってもアメリカでカリプソが流行したのはかなり早く、40年代のヒット曲「ラムとコカコーラ」はロード・インヴェーダーが作った曲。コメディアンのモリー・アムステルダムが、トリニダードに従軍していた時に現地でこの曲を聴いたのが、アンドリューシスターズに取り上げられるきっかけになったらしい。またルイ・ジョーダンやナット・キング・コールなどもカリプソを取り上げています。

ジャズでいえばルイ・アームストロングが映画「上流社会」で「ハイソサエティ・カリプソ」(コール・ポーター作)を演奏していますし、デューク・エリントン、ソニー・ロリンズ、マンハッタン・トランスファーなどもカリプソの曲(あるいはカリプソに影響された)を演奏してますよね。



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