カリプソといって思い出すのは、父親が持っていた数少ないレコードの一枚、「ハリー・ベラフォンテ・アット・カーネギーホール」というアルバム。音楽には全くといっていいほど興味のない人なんですけど、なぜか気に入っていたようで、日曜になるとちょっとした家具を作ったり、あるいは植木の世話をしたりしながら、庭まで聞こえるように大きな音で、何回も流していました。だから「ホリデイ・カリプソ」というわけではないのですが、カリプソという音楽にはホリディ、あるいはヴァケーションといったイメージがあります。
例えば、主人公の女の子は父親、あるいは母親(両親は離婚)とちょっとしたリゾート地でヴァケーションを過ごしています。一緒にきた親は新しい恋人に夢中。昼、暑い日差しの中砂浜で、つまらなさそうにしている時、ちょっと気になる男の子を見かけます。夜になってむりやり連れ出されたパーティの隅っこで慣れないお酒を飲んでいると、昼間見かけた男の子に声を掛けられる。そして二人が一緒に踊っているうしろで楽団が演奏しているのはカリプソの古い曲・・・・なんて映画があったかどうか忘れたけどね。
例えば、久しぶりに休暇をとった中年の探偵が、ヴァケーション先のコテージで離婚した妻と電話で言い争っています。叩きつけるように受話器を置いて、怒鳴るようにバーテンにカクテルを頼む。そして(妙にトロピカルな)カクテルを片手にハンモックの上に横になってため息をついている。そんな時のBGM。その後、どこかで銃声が聞こえ、悲鳴があがる・・・・なんて映画があったかどうか忘れたけどね。
もしくは・・・・あまりにも単純な想像で頭痛くなってきました。カリプソについてはまったく説明もなく「トリニダード組曲 〜カリプソ・ヤンキー〜」へ続く。