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「1999年、秋に観た映画」

1999年、秋に観た映画。「バッフォロー66」「黒猫・白猫」「オフィス・キラー」「ヘンリー・フール」「マトリックス」「双生児」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「I Love ペッカー」

「バッフォロー66」は、初めはナン・ゴールディンやラリー・クラークの写真みたいな画質だなと思いながら観ていたのだけど(ヴィンセント・ギャロが写真も撮っていたなんてその時は知らなかった)、途中でティム・バートンみたいな人なんだなってことに気がついた。表現は違うけど根っこの部分は似ていると思う。パルコのCMとかのミュージシャンで、俳優で、監督で・・・・みたいなスタイリッシュなイメージはかえってこの映画を分かりにくくしてると思うのだけど、どうかな。私の勘違い?

日比谷で観た「黒猫・白猫」は、私が思う「いい映画」ど真ん中って感じです。別にすごい凝った映像やストーリー構成、哲学的なテーマなんて全然いりません。こういう映画をいつも観ていたいと思います。人生なんてただ一生懸命生きていれば(働いていればじゃないよ)、どこかで辻褄があって結局のところどうにかなってしまうものなのです。

「ヘンリー・フール」はシネヴィヴァン最後の映画。とても不思議な映画でしたね。そして詩や文学、そして言葉というものがいかに繊細で、個人的なものであるかを実感した。それについてはうまく言えないけどね。登場人物自身や行動についての説明はほとんどないし、あったとしても本当はどうなのかわからない。ちょっとでもそういったことを考えていると、次のシーンではぐらかされてしまう。そしてはぐらかされればはぐらかされるほど、登場人物がなぜが魅力的に思えてくるのです。ただ一つ言えるのは人生なんて簡単に思ってもみなかった方向に進んでいってしまうということ。(1999.11.29)



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