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「サマーデイズ・オン・スティール・パン&ゴー・トゥ・ビーチ」

「夏のヴァカンス」なんてものがもしあったとしたら、灼けるような陽の光がほんの少しだけ穏やかになる夕暮れ時には、スティール・パンの音を聴きながら過ごしていたいと思いませんか。夏の間だけのために作られた海辺のステージに、大小のスティールパンがずらりと並んでいて、ジャズやポップスのスターンダードやカリプソの名曲を演奏している。その横でビールを飲んだり、バーベキューをしたりしながら、時々歓声をあげてる人や踊ってる人がいる・・・・そんな風景を思い浮かべただけでなんかウキウキしてきますよね。そういえば昔、小西康陽が「ヴァカンスに泊まったホテルのラウンジで、ヴィブラフォンの演奏を聴きながらカクテルを飲む」、なんて話をどっかに書いてたっけ。

なんてことを8月の終わりに行った「サマーストア」主催のイベントで、ビールを飲みながら思っていました。「ゴー・トゥ・ビーチ」と題されたこのイベントは、夕方の6時から鎌倉の海の家で行われたのですが、真っ青だった海や空がだんだんと暗くなっていく中で、DJたちの選曲するボサノヴァやサンバ、フレンチポップスといった曲を、ビール片手に聴いているのはとても気持ち良かったです。日本の海の家らしく靴を脱いで、畳の上に足を延ばしたり、DJブースの周りで踊ったりしながらね。途中、浜辺に出て花火もしました。あいにくこの日はスティール・パンや聴きたいと思っていたダブ系の曲はほとんどかからなかったけど、海の家で聴く細野晴臣の「泰安洋行」はホント良かったです。

太陽が傾く頃に夏の日ははじまるもの、なんて。夏の一番暑い頃には太陽のその軌道はすでにピークを過ぎていて、夕暮れの時間はだんだんと早くなる。そしてついこの間までは暑くて我慢できなかった太陽の光も気がつけば緩やかになってゆき、私たちは夏のやり残しと秋のピクニックの計画をあわてて立て直したりするのです。(1999.8.24)



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