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「スィンギン・ギター・リスニング」


「The Guitar Style Of Al Caiola」−Al Caiola−
Al Caiolaは40年代から活動しているジャズ・ギタリスト。といっても、60枚以上あると思われるリーダー作のほとんどは、ジャズというよりもイージーリスニングに近い感触のサウンドです。Eydie Gormeの「Blame It The Bosa Nova」にも参加しています。
私がギターコンボのイージーリスニングにはまるきっかけとなったアルバムです。クレジットのギター×2、ベース、ドラム、ヴィブラフォンという編成が、内容を期待させますよね。ジャケットをみるとちょっと中南米っぽいのですが、実際に聴いてみるとギター・コンボのスイングジャズ+ラウンジという感じです。ギターの硬めの音色とヴィブラフォンが、おもちゃ箱をひっくり返したようでいいんですよ。


「Tony's Touch」−Tony Mottola−
Tony Mottolaは、幼少の頃からクラシック・ギターを正式に習い、14歳の時からラジオ・ショウに出演。1938年から1946年にかけてCBSのスタッフ・ミュージシャンを務めた後、フリーとなりSarah VaughanやJohnny Guarnieriなどのレコーディングにギタリストとして参加。50年代からは自分のグループで活動し、イージーリスニング風のアルバムを残してます。80年代にはFrank Sinatraのワールドツアーに同行しました。という人。
ジャズというには緊張感がないけれど、端正なギタースタイルとリラックスしたムードが心地よいアルバムです。アコーディオンが入ったりするところは、The Three Sunsを連想させたりもします。そして何よりもジャケットが気に入ってます。


「The Sensational Guitar of...The Nearness Of You」−Dan & Dale−
私はDan & Daleのアルバムを3枚持っているのですが、どちらも基本的にはオルガンの音がムーディなイージーリスニング。“Sensational”っていうほど(“The Sleepwalk Guitars Of”のときもあり)、ギターがすごいわけではないけれど一応ギターが主役ではあるし、微妙にスイングしたリズムと、微妙にエコーがかかった音色が心地よくてよく聴いてます。ミディアム〜スローな曲ほとんどです。
もちろんこの人たちについてはまったく分かってません。「Peter Gunn」を収録したものや、「The "Sleepwalk" Guitars of...Theme from Hawaii」といったアルバムも出ています。サウンド的には、この2人のスタイルとハワイアンというのは非常にマッチしているのではないかと思います。


「Calypso Soul」−Tom Tedesco−
この人についてもよく分からないのですが、Maria MuldaurやGary Lewis & The Playboys、Elvis Presley、Herb Alpertなど、多くのアルバムでクレジット見かけるのでセッション・ミュージシャンなのでしょうか。
このアルバムでは、「Matilda」「Jamaica Farewell」「Day-O」など、カリプソのおなじみの曲を、あるときはリズミカルに、あるときはのんびりと、まるで南国での休日といった風に演奏しています。このほかにも12弦ギターをフューチャーしたアルバムや「Our Day Will Come」や「Quiet Nights Of Quiet Stars」を収録したアルバムなどもあるらしいので聴いてみたいと思っているところです。


「Play The Roger Millar Hit Songs」−The Guitars Unlimited−
The Guitars Unlimited、いかにもありそうなグループ名ですね。サウンド的には、50 Guitarsのような、大人数(ギタリスト7人)でのギター・アンサンブルが売りのアルバム。「Quiet Nights & Brazilian Guitars」というアルバムもあるようです。
このアルバムでは、50年代から60年代にかけて、ナッシュビル・サウンドを作り上げたミュージシャンの一人であるRoger Millarの曲を取り上げています。Roger Millarは、カントリーとポップス、そしてフォークをクロスオーヴァーさせた人で、Ray PriceやGeorge Jonesなどが、彼の楽曲を歌いヒットさせています。そのためエコーも控えめ、バンジョーが入っていたりと、どこか50 Guitarsよりも素朴な感じになっています。


「Limited Edintion」−The 50 Guitars Of Tommy Garrett−
50 Guitarsというのはほんとに50人のギタリストが弾いているのでしょうか、なんて思ったりもしますね。「50 Guitars Go Country」「50 Guitars Go Italiano」「50 Guitars Visit Hawaii」などさまざまなアルバムが出ていますが、このアルバムはベスト盤です。
いろいろな国の音楽をやっている割には、どれも同じようなサウンドなのでとおして聴いても違和感はありません。喫茶店とかどこかで流れていたら耳を傾けてしまうかもしれないけれど、自分からプレーヤーにレコードをのせて聴くことはたまにしかないです。個人的には、イージーリスニング・サウンドが直球すぎてちょっと物足りない。もう少しジャズよりだったり、もしくは遊びの要素があるほうがいいですね。


「The "Pops" Goes Coutry」−Chet Atkins−
カントリーミュージックのギターの名手、Chet AtkinsがBoston Popsと競演した 、言うなれば企画ものアルバムです。トラディショナルや「テネシー・ワルツ」といった曲を演奏しています。オーケストラが入ってしまっているせいや、ミディアム〜スローな曲が多いせいで、全体的にムーディというかロマンティックな部分が強調されすぎているような気がします(イージー・リスニングとはそういうものですね)。
ほんとはChet Atkinsのギターがもっと楽しめるコンボ編成のアルバムが欲しいのですが、CDを買うほどでもないし、なかなかいい(そして安い。)アナログ盤が見つかりません。カントリー自体好きな音楽というわけでもありませんし・・・・。


「In Memories」−Django Reinhardt−
1910年、ベルギーのリベルシー生まれ。20年代前半からパリのカフェやクラブでバル・ミュゼットやワルツの曲などを演奏しはじめ、ヴァイオリンのStephane Grappelli、弟のJoseph Reinhardtらと組んだFrance Hot Club Quintetで、1930年代を中心にフランスでジャズブームを巻き起こしたギタリスト。まぁ説明はいらないでしょう。しかもここに載せるには、ギターのスタイルもサイウンドも革新過ぎますね・・・・。
テクニカル的な“凄さ”や演奏されるフレーズのパワーに圧倒されてしまいますが、楽曲からあふれる情緒やヨーロッパ的な雰囲気という面も見逃せません。ジプシー出身ということもあり、マイナー調の曲が多いことも上にあげたアルバムと違うところ。


「Opus In Swing」−Frank Fess−
リーダーのフランク・フェスは、カウント・ベイシー楽団やビリー・エクスタイン楽団などで、40年から活躍しているフルート奏者。それを支えるギタリストは、ケニー・バレル(Solo)とフレディ・グリーン(Rhythm)。日本語盤の帯に「スウィング室内楽」とあるように、穏やかで優しいサウンドではあるけれど、ところどころにブルースやカントリーといった音楽の要素が感じられるなど、さまざまな要素がスウィングというキーワードで、ブレンドされています。ジャズ・ミュージシャンらしく、イージーリスニングにありがちなロマンティックな甘さに流されることがないところが気に入っています。細かくスウィングするギターとフェスのフルートの絡みが心地よい一枚。


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