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「スィンギン・ギター・リスニング −その2−」


「Supersonic Guitars」−Billy Mure−
バディ・メリルやこのビリー・モアは、レス・ポールのフォロワーと言われているけれど、私自身は、レス・ポールのレコードをちゃんと聴いてないんですよね。メリー・フォードと組んだものならば時々見かけるのですが、彼単独のものってなかなか巡り会いません。というか高いし。
で、このレコードですが、全体的にはほのどのとしたポップな感じなんですが、局所に電子楽器やテープの処理が施されていて、ほかのラウンジギターにはない(というとおおげさか)不思議な感じをかもし出しています。ジャケットもよく見るとなんだか分からないしね。でも「Vol.1」も絶対手に入れたいですね。


「The Many-Splendored Guiter」−Buddy Merrill−
1曲目の原曲よりも幾分早いテンポで始まる「Our Day Will Come」だけで、個人的には"買い"のレコード。この曲も含めて、ボサノヴァタッチの「Ask The Wind」や「Barcarlle」がいいかな。適度にコーラスやオルガンが入ってくるのも、ラウンジっぽいというか‥‥。そんな中にHashimoto-Sugiyamaとクレジットされた「Sentimental Guitar」もあったり(これはもちろん橋本淳とすぎらまこういちだし、曲もどこかで聴いたような、マイナー調の曲なんだけど、日本でのタイトルは思い出せません)、「Taboo」があったりモンドといえばモンドかも!? ラテンのアルバムとかもあるみたいなので、そっちも聴いてみたいです。


「Great Pickin'」−Al caiola -Don Arnone−
このアルバムは、アル・カイオラ とドン・アーノンの共演アルバムと思って買ったのだけれど、実際にはギターが一本しか聴こえないような‥‥。かといってA面はアル・カイオラ、B面はドン・アーノンというには、サウンドの違いが良く分からない、謎のレコードです。どの曲もムーディな雰囲気ながら、ところどころにヴィヴラフォンヤカウベル、フルート、コーラスなどがアクセントとして使われていてのんびりと聴くことができます。
ちなみにドン・アーノンは、ブルーノートから出ているタル・ファーロウのクィンテットに参加していたり、70年代にはアレサ・フランクリンやキッド・クレオール&ココナッツのアルバムなどに参加しているギタリストです。


「Evolution!」−Gene Bertoncini−
個人的には、小編成のオーケストラで高らかに始まり、ギターをオルガンがメロディを奏でる「One, Two, Three」だけでこのアルバムはOKなんですけどね。バートンシーニは、70年代にCTIのレコードに参加したり、ベースのマイケル・ムーアとのコンビで有名なギタリスト、らしいのだが、私はその辺は詳しくありません。このアルバムはジャズというよりは、やはりイージーリスニングテイストの強いもの。もちろんギターは中心ではあるのだけれど、さまざまな音色のオルガンや、オーケストラ、ホーンなどを巧みに組み合わせたサウンドは、ギタリストのアルバムというよりもアレンジャーのアルバムという感じもしないでもありません。


「Music To Listen Barney Kessel By」−Barney Kessel−
私の中のベスト・オブ・サマー・サウンドトラック。1曲目のどこか「ぼくの伯父さんの休暇」を思わせるような「Cheerful Little Earful」からB2のけだるい中にも心地よさを感じる「Indian Summer」、次第に夕暮れが近づいて、夜が始まると同時にスタートするパーティを予感させるようなラストと「Fascinating Rhythm」まで、ジャズというよりは、まるで映画のサウンドトラックのような軽やかで柔らかなサウンドが素晴らしいです。多分、サックスやトランペットではなく、フルートやクラリネットの優しい音色を貫いた彼の心意気に感謝します。これらの楽器とケッセルのギターの絡みがいいんですよね。「これはジャズなの?」って聞かれると困るけど。


「Girls! Girls! Girls!」−Duane Eddy−
デュアン・エディといえば、私の中では80年代後半だったか90年代初めに出たジェフ・リンがプロデユースのアルバムが思い出されるのだが、そのCDも今はどこへ‥‥。
それはさておいてイメージ的には、サーフィン以前のロックンロール・インスト。実際そうなのかも知れませんが、これを聞いているともっと中流階級よりに合わせたニーズを請け負った人だったのかな、とも思います。良く分かりませんが‥‥。この辺はもうちょっとよく聴いたり、調べたりしないとね。ちなみにこのアルバムでのコーラスはアニタ・カー・シンガーズ、そんな起用もどこか55年(ロックンロール)以前と以後が交差しているような気がします。


「12 String Guitar *Nanny」−Bradley Wayne−
こちらは、ストレートなカントリーサウンド。もしかしたらカントリーの世界では有名な人なのかも知れませんが、もちろん私は知りません。演奏している曲も「Michael(漕げよマイケル)」「John Henry」といったトラディショナルや「Blowin' In The Wind」といったボブ・ディランのカヴァーなど。カントリー特有の歌いまわしによるヴォーカルがないので、聴きやすいです。
こういうのを聴いてると、ちゃんとカントリーのギターインストを聴きたいなぁ、と思ってしまいますね。それから最近アコースティックスイングなるものが流行っているそうで、そちらにもひかれ始めている今日この頃です。


「Golden Guitar Hits」−The Tennessee Guitars−
テネシー・ギターズというグループ名のとおりカントリータッチのポップス。というよりなんて言うんだろう、小さな田舎町にやって来たペニーアーケードで、柱に取り付けられたスピーカーから、メリーゴーランドや子供の騒ぎ声にまじって聞こえてきそうな音楽。
BGMとしてはポップに弾み過ぎ、そしてどこか軽くスカスカな感じ。メロディを演奏するオルガンとかの音色も微妙に変です。モノラルで安っぽいスピーカーからちょっと音が掠れて流れてくるようなシチュエーションが絶対合ってます。そんな安っぽさと、全体から漂うお気楽な感じ私はけっこう好きなんですけどね。こんなのばっかりだとはっきりいって辛いけど。


「Stringin' Along With Chet Atkins」−Chet Atkins−
前回はかなり変化球のセレクトをしてしまったので、最後にチェット・アトキンスのベストアルバムを。これは1949年から1953年までの録音を集めたもので、「12番街のラグ」や「メンフィス・ブルース」など、どれも彼のテクニックを堪能できる演奏になっています。もちろん基本はカントリーなんですけど、ジャズやブルース、ラグタイムなどさまざまな音楽の影響を受けたギターミュージックといえるのでは。個人的にはあまりカントリーということを意識しないで聴いてます。
こんな音楽を聴いていると、「家の玄関の前で埃っぽい通りを眺めながらロッキングチェアに揺られてる」。なんて気分になってしまうのは私だけでしょうか?


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