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「ノーザン・ソウル・ベイシックス [1]」

書き出すときりがないしそれほど詳しくも書けないので、とりあえず私が持っているものについて。「ノーザン・ソウルはじめての30枚」ということで。なおほとんどがベスト盤なのでジャケット写真は省略します。

Detroit

・BARRINO BROTHERS
H=D=HのINVICTUSと言えばこの人たちの名が真っ先に挙がりますが、この人たちについては何も知りません(英文ライナーも読めば分かるのかな)。ヒット曲もないようです。確かに演奏もヴォーカルも迫力、キレともに最高です。バラードもいいしね。INVICTUSの後、TCBからもレコードを出しているようです(内容は・・・・みたいだけれど)。

・THE CHAIRMEN OF THE BOARD
GENERAL JOHNSONとDANNY WOODSが中心の4人組。個人的にINVICTUSで好きなグループと言えば、PAUL WELLER先生もスタカン時代に「Hanging On To a Memory」をカヴァーしていたこのグループになります。「Give Me Just a Little More Time」はポップ・チャートで3位まであがっているし、レーベル最大のスターといえるのではないでしょうか。

・DIANA ROSS & THE SUPREMES
1960年、4人組のグループ「the prime mets」として活動を開始。SMOKEY ROBINSONの紹介でモータウンと契約し、THE SUPREMESと改名しデビューしたのが61年3月。なかなかヒットが出ずにいたが、'62年の暮れに「LET ME GO THE RIGHT AWAY」がはじめてチャート入り、その後は「Baby Love」「Where Did Our Love Go」など多数のヒットを飛ばす。

・EDWIN STAR
'63〜'65年までビル・ドゲット・コンボのフューチャリング・シンガーとして在籍した後、'65年にEDWIN STARの名で、Ric-Ticよりデビュー。「Double-O Soul」などのヒット出し、デトロイトでは有名担っていたが、Ric-TicがMOTOWNに吸収されたのを機に'73年までMOTOWNに在籍。「25 Miles」「War」「Stop The War Now」などをヒットさせた。

・8TH DAY
後にTHE TEMPTATIONSのリード・ヴォーカルとなるDAVID RUFFINがいたROYAL MOUNT CLEFSに在籍していた、MELVIN DAVISやTONY NEWTONが中心の8人組のグループ(とはいうもののINVICTUSのグループはメンバーがはっきりしないものが多い)。「8TH DAY」('71年)「I Gotta get Home」('73年)の2枚のアルバムと5枚のシングルを出しています。

・FOUR TOPS
54年、当時ハイスクールに通っていた4人の少年によって結成。57年、チェス・レコードからデビュー、その後、しばらくレコード会社を転々とし、64年、モータウンからH=D=Hによる「Baby I Need Your Loving」が大ヒット。その後は「I Can't Help Myself」「Reach Out, I'll Be There」など、20曲以上のヒッ ト曲を全米チャートに送り込んだ。

・FREDA PAYNE
INVICTUSのシンガーはよく「MOTOWNにおける○○○」という言い方をされますが、F. PAYNEは「MOTOWNにおけるDIANA ROSS」。確かに声質もサウンドの作風も似ています。2ndは「失われた愛」を歌ったトータル・コンセプト・アルバムらしいですし・・・・。もともとジャズ・シンガーと言うことからか、ダンサーと言うよりもミディアム系の曲が多い。

・GLASS HOUSE
F.PAYNEの妹で、末期シュープリームスに在籍していたSCHERRIE PAYNEや元THE ORIGINALSのTy Hunterが在籍した4人組のグループ。1969年に「Crumbs Off the Table」がR&Bチャート7位にヒット、その後も数曲のヒットを出し、73年の解散しました。全体的にはノーザンソウルっぽさよりもニューソウル/ファンキーな側面が前面に出ています。

・THE JACKSON 5
66年に父親をマネージャーにインディアナ州で兄弟5人で結成。地元で数枚のレコードを出していたが、アポロシアターでのアマチュア・ショウで優勝したのを機に、69年にモータウンと契約し、以降「I Want You Back」「ABC」「I'll Be There」など連続全米1位を獲得する。ソウル、ポップス、ロックといったジャンルを超えた「3分間の魔法」。

・J.J. Barnes
Teenage Queenのメンバーとして'62年にデビューして以来、RIC-TICやREVILOT、GROOVESVILLEなどのレベールを渡り歩いたデトロイトのソウル・シンガー。「Please Let Me In」「Baby Please Come Back Home」などのヒットがあります。アルバムはS. Manchaとのカップリングのものしか知りませんが、Goldmineから2枚組のコンピが出ています。

・Jr. WALKER & THE ALL STARS
サックス奏者であるJr. WALKERを中心に結成されたインスト・グループ。62年にHarvey Fuquaからデビュー、「CLEO'S MOOD」のローカル・ヒットを出す。その後64年、モータウン移籍し、2枚目のシングル「SHOTGUN」がヒット。ファンキーなサックスと掛け声を中心としたヴォーカルで、モータウンの中では異色なダンス・ナンバーを発表し続ける。

・LAMONT DOZIER
'70年以降のLAMONT DOZIER(あるいはH=D=H、それぞれのソロ)の歌う曲は「Why Can't We Be Lovers」や「Where Did We Go Wrong」などに代表されるように、基本的にジャズっぽさを微かに取り入れたメロウなバラードが多い。それもそれで最高なのだが、個人的には「New Breed Kinda Woman」のようなノーザン・マナーの曲が好きですね。

・MARTHA & THE VANDELLAS
モータウンで秘書として働いていたMARTHA REEVESが結成したグループ。MARVIN GAYEのアルバムでバックコーラスを担当した後、62年にデビュー、「HEAT WAVE」「DANCING IN THE STREET」「JIMMY MACK」などがヒットした。H=D=Hの曲を張りのあるリードと絶妙なコーラスでうまく表現している。ある意味もっともモータウンらしいグループだと思う。

・MARVIN GAYE
61年にワシントンDCからデトロイトに移住し、モータウン傘下のタイム・レーベルからスタンダード・ナンバーを集めたジャジーなアルバムでデビュー。翌年R&B色を打ち出した「Stubborn Kind Of Fellow」がヒットし、レーベルのプリンス的存在となる。MARTHA REEVES、DIANA ROSS、MARY WELLS、TAMMY TYRELLなど共演した女性歌手は多い。

・MARY WELLS
'60年に自作曲の「Bye Bye Baby」でデビューした、MOTOWNの初期から活躍する看板スター。'64年代までMOTOWNに在籍し、「My Guy」「Two Lovers」「You Beat Me To The Punch」「You Lost The Sweetest Boy」など、合計12曲ものヒット曲を残している。彼女は契約上のトラブルでMOTOWNを去った後はヒットに恵まれなかった。

・100 PROOF AGED IN SOUL
ノーザンにしてはディープなヴォーカルのSteve Manchaを据えたヴォーカ・グループ。HOTWAXからは'70年に「Somebody's Been Sleeping In My Bed」、'71年に「100 PROOF AGED IN SOUL」の2枚のアルバム、11枚のシングルを出しています。またS. ManchaはVOLTからJ.J. Barnesのカップリング・アルバムなどを出しています。

・SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES
'55年、デトロイトでSMOKEY ROBINSONが15才の時に、幼馴じみのメンバーを集めて結成。'59年、SMOKEYの説得でB.GordyはTAMLAを興し、MIRACLESとの契約でTAMLA/MOTOWNの第一歩を記します。「Shop Around」「Ohh, Baby Baby」などのヒットを出し初期のモータウンを牽引し、また他のメンバーへの曲の提供やプロデュースをこなしています。

・STEVIE WONDER
'50年、ミシガン州に生まれ。'62年、12歳でLITTLE STEVIE WONDERとしてデビュー。「Fingertips」などのヒットで注目を集めた後、'64年に名前をSTEVIE WONDERに改める。個人的にはS.WONDERについて70年代のレコードが好きだし、ノーザン・ダンサーとしての曲を連発していた時期というのは、実際短いような気がします。60年代はカバーも多いし。

・THE TEMPTATIONS
'61年に2つのアマチュア・グループからメンバーが集まり結成される。デビュー当時はヒットには恵まれなかったが、'64年、「The Way You Do The Things You Do」が初ヒット。その後、「My Girl」「Get Ready」「Since I Lost My Baby」など数々の名曲を生み出します。60年代後半以降はリードヴォーカルが交代しサウンドの変化していきます。

Chicago

・BARBARA ACKLIN
YOUNG-HOLT UNLIMITEDの「Soulful Strut」に歌詞をつけた「Am I The Same Girl」で知られるシンガー。ほかにも「Love Makes A Woman」「Where Would I Go」「After You」「I Call It Trouble」などのヒット曲があります。後に結婚するEugene Recordのプロデュースで、Brunswick('68〜'73年まで在籍)から多くのレコードを出しています。

・THE CHI-LITES
シカゴ出身の(CHIはシカゴから取ったものらしい)コーラス・グループ。もともとドゥワップ・グループとして活動していましたが、60年代後期に Eugene Record を中心にファルセットを活かしたスウィートなグループに生まれ変わります。「Oh Girl」「The Coldest Days Of My Life」「Have You Seen Her」などメロウな曲が素晴らしい。

・CURTIS MAYFIELD
'42年、シカゴに生まれ、1957年THE IMPRESSIONSを結成し、翌年「For Your Precious Love」がヒット、その後1965年「People Get Lady」「Gypsy Woman」などのヒットを連発する。'65年、自身のレーベルCurtomを設立。数多くのグループや歌手のプロデュース、楽曲提供を行っています。'70年にソロ・アルバム「Curtis」を発表。

・THE FIVE STAIR STEPS
'58年にシカゴで結成されたファミリーグループ。'66年にCURTIS MAYFIELDが設立したWindy Cityから「You Waited Too Long」でデビュー。Windy Cが閉鎖された後は、CurtomやBuddah、George Harrisonが設立したDark Horseといったレーベルからから「A Million to One」「O-o-h Child」「Didn't It Look SoEasy」といった曲を出しています。

・GENE CHANDLER
シカゴ・ソウル界の最高のヴォーカリスト。50年代はTHE DUKAYSというグループのリーダーとしてドゥーワップ、ゴスペルなどを歌っていましたが、'62年、「Duke Of Earl」でデビュー。これが最大のヒットとなる。その後も60年代をとおしてCURTIS MAYFIELDのプロデュース曲を主に「Rainbow」「Cowboy to Girl」などとヒットさせています。

・THE IMPRESSIONS
'58年、C.MAYFIELDやJ.BUTLERを、中心に5人のメンバーでJERRY BUTLER & THE IMPRESSIONSを結成。Vee-Jayレーベルと契約し「For Your Precious Love」でデビュー。翌'59年J.BUTLERが独立し、残りのメンバーでABCから「Peole Get Raedy」や「Gypsy Woman」I'm So Proud」などをヒットさせます。'70年にはC.MAYFIELDが独立しています。

・JERRY BUTLER
言わずとしれたTHE IMPRESSIONSの初代リードヴォーカル。「He Will Break Your Heart」「I'm A Telling You」など60年代にはC. MAYFIELDが多くのヒット曲を提供していますが、基本的にはノーザンと言うよりもアーリー・ソウルといった感じの曲が多いです。60年代後半にはGAMBLE-HAFFのプロデュースによるアルバムも出してます。

・MAJOR LANCE
全曲C.MAYFIELDの作品を歌った64年のアルバム「UM, UM, UM, UM, UM, UM」が有名なシンガー。OKEH、DAKARといったシカゴのレーベルで活躍しました。特に「The Monkey Time」は60年代シカゴ・ソウルの金字塔とも言えます。テナー系の洗練されたヴォーカルはC. MAYFIELDよりもC. MAYFIELDの曲をうまく表現しているのではないでしょうか。

・TYRONE DAVIS
'38年、ミシシッピ州生まれ。60年代前半はFREDDIE KINGの運転手をする傍らクラブ周りをしてデビューのチャンスを狙っていたという苦労人。'69年「Can I Change My Mind」と「Turn Back The Hands Of Time」が大ヒット。Brunswickから多くのレコードが出ているけれど、サウンド的にはメンフィス系の軽快なR&Bナンバーが多いです。

Other

・DOBIE GRAY
60年代後半からのカントリー、スワンプ路線のせいでそういったのイメージが強いD.GRAYですが、実はラムゼイ・ルイスのインストで有名な「The "in" Cowd」はこの人がオリジナルだったのですね。「Out On The Floor」など60年代中期にはノーザンな曲もありますが、のちの作風を思わせるようなロックンロール的な曲もかなり混ざってます。

・THE ISLEY BROTHERS
初期の「Shout!」の頃やニューソウル風のT-Neck時代、ファンキーな70年代・・・・に比べると、モータウン時代のTHE ISLEY BROTHERSは「牙を抜かれたオオカミ」みたいな言われ方をされるし、実際中途半端な感じはします。でも「This Old Heart of Mine 」や「My Love Is Your Love」など、彼らだから物足りないだけで、素直にいい曲だと思います。


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