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「ハートストリング・メロディ −その2−」


「An Evening With Jerome Kern」-The Velvet Voices-
The Velvet Voicesについてもまったく分かりませんが、Jerome Kernについてもミュージカル『ショー・ボート』、『有頂天時代』や「煙が眼にしみる」を作曲をした人、というくらいしかこの作曲家を意識したことはありません。
コーラス自体は混成の特にすごいというわけでもない、50年代アメリカのムード・コーラスですが、ときおり楽しげな感じの曲があったりして、私は結構好きなアルバムです。特にA面1曲目の「Ka-Lu-A」の弾む感じから、ヴィブラフォンのイントロで始まる「They Didn't Believe Me」への流れが好きです。あとはB面4曲目の「I Won't Dance」かな。バックの演奏もうるさ過ぎず、静か過ぎず、いいところでアクセントとなってます。


「Sing Famous Hits Of Famous Quartets」-The Ames Brothers-
Mills Brotherの「Paper Doll」やThe Pied Pipersの「I'll Never Smile Again」、The Ink Spotsの「To Each His Own」など、ほかのコーラス・グループのヒット曲を収録するという、かなり卑怯なアルバム。これも50年代ならではとも言えますね。そもそもThe Ames Brothersってプロの歌手というよりも、どこかアマチュアっぽさがあって、高校や大学の校内で人気のあるグループという感じもします。卒業パーティとかに必ずよばれて歌っちゃようなね。まぁこのグループに限らずコーラス・グループというのは、どれもプレップな雰囲気はありますね。「Sweet Seventeen」なんてアルバムはその典型的なアルバムで「懐かしきスクール・デイズ」がつまっています。


「12 Hits」-4 Lads-
そんなThe Ames Brothersに比べるとちょっと歳を取った感のある4 Ladsですが、もちろんデビューしたことはそんなことはなかったのかもしれません。私はこれ一枚しか持っていないので分かりません・・・・。アメリカ版ダークダックスという気がしないでもありません。というよりダークダックスがこういうコーラス・グループに影響されたと思います。
ついでにThe Ames Brothersと続けて聴いたりするとさすがに飽きますが、ヒット曲集なのでもちろんどれも曲がいいせいもあり許せます。個人的に気に入っているのはイーディ・ゴーメも歌っていた「Melodie D'amour」や、カントリータッチの「Sugartme」、「Singing The Blues」ですね。


「Afterglow」-June Hutton-
女性ヴォーカル+男性コーラスという典型的な50年代のヴォーカル・レコード。June HuttonはJo Staffordの後にThe Pied Pipersのリード・ヴォーカルとして加入した歌手で、そのせいかこのレコードは、Jo Staffordのソロと似た雰囲気を持っています。Jo Staffordのほうが厚みがあるというか、情感があるけれどね。
コーラスのBoys Next Doorについては何も知りませんが、”隣のお兄さんたち”という名前からして50年代的ですよね。コーラスのほうも単にバックコーラスとして裏にいるのではなく、June Huttonのヴォーカルに絡んできたりして、ソロというよりグループとしてのレコードといったほうが合っているかもしれません。


「Memories Are Made Of This」
-Ray Conniff And His Orchestra And Chorus-

Ray Conniffに関してはOrchestra And ChorusよりもSingersものを聴いてみたいのだけれど、レコード屋で見つけても選んでいるうちになんとなく「今日はいいや」という気分になってしまいます。これはかなり前にとりあえず聴いてみようと思って買ってみたのですが、やはり可もなく不可もなくという感じでした。コーラスは少なめですが、ホーンの抜けたアレンジになっていて、まさにジェットストリーム的と言えます。
アルバム一枚とおして聴くのは辛いけど(といっても33分)、コンピなどに混じって入っていると「Memories Are Made Of This」なんていいだろうなぁ。


「Il Fait Trop Beau Pour Travailler」-Les Parisiennes-
フランスものを一枚。これは昔、六本木のWaveにコメント付きで置いてあって、何となく気になっていたのを後にレコファンで見つけて購入した記憶があります。もう10年近く前のことですね。
Les Parisiennesは、「ボルサリーノ」「おかしなおかしな大冒険」「カリフォルニア・スイート」といった映画を手掛けている映画音楽作曲家のクロード・ボランが手掛けたコーラス・グループ。アンドリュース・シスターズ、キング・シスターズといったコーラス・グループのフランス版といったところでしょうか。実際、サウンドもフランスっぽさはほとんどないです。もちろん歌っているのはフランス語ですが・・・・。


「valley Of The Dolls」-The Arbors-
ここから3枚は60年代のロック・ポップスの波を受けて、若者寄りの曲を歌ってみました、というレコード。一時期こういうレコードばっかり買って、DJをする時には必ずかけてました。このレコードからも「Love Is A Groovy Name」なんかをかなりかけてましたね。でも今ではこういうのを聴いていると、中途半端な感じばかりが耳についてしまって、このグループのもっと前のレコードを聴いてみたいなぁ、と思ってしまいます。収録曲の選択もそうですが、アレンジがやはりロック以降の影響を受けているので、以前の曲も良く言えばモダンに、悪く言えば中途半端になってしまいます。ちなみにこのレコードの裏ジャケには「Mas Que Nada」が収録されたアルバムが紹介されています。


「Don't Look Back」-The Johnny Mann Singers-
これもいい意味でも、悪い意味でも60年代以降の影響を受けたコーラスものイージーリスニング。このレコードのほかにも60年代のヒット曲を取り上げたレコードを多く出しているようです。ちなみにそういったレコードを出す前の1961年のグラミー賞では、最優秀コーラスを受賞しているグループ。です。詳しいことは知りませんが・・・・。
収録されているのは、「Don't Look Back」や「What The World Needs Now Is Love」といった当時のヒット曲。中でも目が引くのはThe Associationのヒット曲「Windy」とRoger Nicholsの作品、「Love Song! Love Song!」ですかね。まぁどれもどうというヴァ−ジョンでもないんだけれどね。


「Live For Love」-The Gunter Kallmann Chorus-
こちらは、「Up-Up And Way」「Our Day Will Come」といったポップスをカバーしてはいるけれど、ストリングスのアレンジもコーラスの雰囲気もイージーリスニングの域を出ていない、といった感じのアルバムです。私自身はそんなところが結構気に入ってはいるのですが・・・・。でもアレンジで言えばほとんどの曲でカウベルを使用されており、そこがこのレコードの特色と言えるでしょうか。カウベルってどこかクリスマス→ノーマン・ロックウェル→クリスマス(アメリカン・ホリディ)って感じがしますよね。というわけで「Up-Up And Way」が収録されているからといって偽ソフトロック的な展開を期待するよりも、直球のミディアム〜スローな曲のほうがこのグループには合っているような気がします。


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