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「ホリディ イン ジャマイカ デスクガイド」

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「This Heart Of Mine」−Carlton and the Shoes−
1980年にリリースされた2ndアルバム。60年代にStudio Oneから出された1st「Love Me Forever」もメロウな中にもロックっぽさというか荒っぽさが芯にあっていいですけど、このアルバムは、そこからスィートさのみを抽出したような心地よいレコード。
特に2曲目の「Give Me Little More」は何回聞いても最高のスィート・ソウル(山下達郎の曲に似ているのものがあるような気がするが、思い出せません)。ほかにもマイナーな「Better Days」(こちらはスペシャルズに似ているかな)や「This Heart Of Mine」などどれも夏の夕暮れにぴったりの曲ばかりです。レゲエのレコードとしては珍しくヴォーカルが控えめに抑えられているので最初はちょっと戸惑うかもしれませんが。


「Still in Love」−Alton Ellis−
“My Soul Of Jamaica”アルトン・エリスの「I Am Still In Love」の再演を含む1977年のアルバム。スロー〜ミディアムテンポの曲と伸びやかなヴォーカルの相性がぴったり。アレンジもそれほどがごちゃごちゃしてなくて全体的に統一感のあるアルバムになっています。でも随所に気になるギターやキーボードのフレーズがあったり、効果的なコーラスが入ってきたり、バラード曲「Murie」ではストリングスが全面に使われていたりして通して聴いてても全然飽きません。
70年代の彼はロンドンを活動の拠点としているが、この洗練されたアレンジもロンドンでは、と言ったところだろうか。ちなみに、70年代に発表されたジャネット・ケイの「ラヴィング・ユー」も彼のプロデュースによるものです。


「Sweet Bitter Love」−Marcia Griffiths−
マーシャ・グリフィスは、60年代にはボブ・アンディと共にボブ&ママーシャとして活動し、ニーナ・シモンのカヴァー「To Be Young, Gifted And Black」をイギリスのみならずヨーロッパでヒットさせています。70年代はソロ活動しつつボブ・マーリィのバック・コーラスに参加、80年代以降もコンスタントに活動をしています。
1974年に発表されたこのアルバムは、ロバータ・フラックのカバー曲「The first Time I Saw Your Face」をはじめソフトなR&Bテイストの曲が収録されています。ちょっと低めで枯れ感じの声が全体的なサウンドとマッチしています。


「Greatest Reggae Hits」−Derrick Harriott−
1962年には自らのレーベル<クリスタル>を立ち上げ、「I Care」や「What Can I Do」「The Jerk」といった曲をヒットさせ、70年代にはアップセッターズのサウンドと双璧をなすといわれているインストゥルメンタル・アルバム「The Undertaker」やキング・タビーを起用したダブ・アルバムを発表しているシンガー。
高音のヴォーカルと洗練された軽快なサウンドがレゲエのリズムの上を浮遊している感じがたまりません。フランキー・ライモン&ティーンネイジャーズの「Why Do Fools Fall In Love」やロバート・パーマーの「Some Guys Have All The Luck」チャイライツの「Go Away Dream」、「Being In Love」といったカバーも収録されています。


「Love Affair」−Marie Pierre−
ロンドン南部生出身のラバーズシンガーの1978年の作品デニス・ボーヴェル(ポップ・グループ、ON-U)プロデュース。同時期にボウエルが手がけて大ヒットとなったジャネット・ケイのファーストアルバム「キャプリコーン・ウーマン」と同じバンドがバックをつとめています。
イギリス出身のシンガーだけあって泥臭さがなく、どちらかといえば可憐という形容詞があうヴォーカルだと思います。こういうのを聴いているとついブランニューヘヴィーズやインコグニートといったアシッド・ジャズのグループを思い浮かべてしまうのは私がそういう世代だからかな(あとシャーデーとかね)。スティーヴィー・ワンダーの1972年のアルバム「Talking Book」に収録されている「I Believe」をカヴァーしているのだけれど、この選曲もね・・・・。


「Time Is The Master」−John Holt−
パラゴンズのリードヴォーカルを担当していたジョン・ホルトのムーディスクからのアルバム。ムーディスクらしくハリー・ムーディの手がけるストリングスが全面にフィーチャーされたソフトなサウンドのアルバムになっています。まぁそのストリングスとジョン・ホルトのヴォーカルがマッチしているのか、といわれるとよくわかんないですけど。
ジョン・ホルトに関してはソウルフルな良いアルバムがもっとあるのだけれど、気楽に聞けるという点でこのレコードをよく聴いてます。なんていうんだろう、思いっきりそっちにふれちゃってるところがいいんです。時計の音で始まる「Time Is The Master」やムーディな雰囲気の「Looking Back」、思いっきりポップな曲調の「It May Sound Silly」など名曲ぞろいではあります。


「More Sugar Minott」−Sugar Minott−
シュガー・マイノットのレコードは、めちゃくちゃ有名なのにきちんと聴いたことがなくて、代表曲さえ思い浮かびません。最近再発されたワッキーズ関係のアルバムも聴きたいんだけどね。なかなか縁がないという状態です。
スタジオワンから出ているこのアルバムは、彼の高音のヴォーカルときれいなメロディがどこかスウィートソウルっぽいサウンドになってます。特に「Have No Fear」「Party Time」「Swingin My Love」などがその系列に入ります。「Ghetto Funk」はもろファンクでかっこいい!フロアで一度聴きたい曲。ダンスホールはいまだに受け付けない私でも、ところどころにダンスホールっぽいフレーズが入ってくるところがいいなぁ、なんてちょっと思ってしまいます。


「Melody Life」−Myrna Hague−
「Our Day Will Come」が収録されているというだけで私的には買いの一枚。しかもレーベルはスタジオ・ワン。このほかにもキャット・スティーヴンズの「First Cut Is The Deepest」やタミコ・ジョーンズの「Touch Me Baby」など収録曲のほとんどがカヴァー曲となっています。ポップ曲調の割にはベースがかなり強調されているので大きい音で聴いたらかなりいい感じなのではないかと思います。
ヴォーカル自体も癖があまりないし、適度にソウルフルだしとても聴きやすいアルバムです。思いっきりソウル風の「Time After Time」や晴れた日に聴くと気持ちいい「First Cut Is The Deepest」などが好きかな


「Someone Loves You Honey」−June Lodge−
それほどメジャーとは言えないかもしれないけれど、ラヴァーズといえば必ず名前が出てくるだろうJ.C.ロッジのデビューアルバム(このアルバムではジェーン・ロッジという名義)。イギリス生れでジャマイカ育ちということなのだがサウンドは割とアメリカよりと言えるかな。それもソウルというよりコンテンポラリーなアメリカ・サウンド。実際、このアルバムではカントリシンガーのチャーリー・プライドの「Someone Loves You Honey」をタイトル曲としてカヴァーしてます。
私にとってはかなりぎりぎりの線。いつも「これ以上ポピュラーなサウンドだったらダメだろうなぁ」と思いながら聴いてます。なんだかレゲエ版リンダ・ロンシュタットという感じなんですね。それでも聴けてしまうのは単にリズムのせい?


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