「昼下がりの音楽」

「日曜日はいつもより少し遅めに起きて、昨日の夜買っておいたパンとコーヒーの朝食をとって、果物なんかも剥いてみたりします。目が覚めてきたら、たまってしまった洗濯ものを洗濯しながら部屋の掃除をしているうちに、気がつくともうお昼過ぎ。とりあえずまたコーヒーでも淹れて、お菓子なんか食べたら出かける用意でもしましょう」
なんて、時に良く聴くレコード。
ほんとはいつも偏ったレコードについてばっかり書いているので、たまにはSSW周辺のレコードについて書きたいなぁ、というだけなんですが・・・・。あまりにも範囲が広いので“どんな時に聴いてるか”なんてことを考えているうちに上のようなテーマになりました。
SSWというとわりと内省的なレコードが多くて(それもそれでよいのだけれど)、このテーマに絞るとかなり落ちてしまって、結局SSWからAORに移り変わる直前くらい、年代で言うと1974〜1975年くらいのレコードが多いです。
まぁ割と定番なレコードになってしまった感じもしますね。
「gorilla」−James Taylor−
James Taylorのレコードはどれも好きなのですが、中でもこれは、大好きな一枚です。ここではプロデューサーにLenny Waronkerを迎えて、彼のジェントルな優しい部分を大きく引き延ばした感じの、ふくよかなサウンドになっています。表題曲である「gorilla」を含め、クラリネットなどのリード楽器の使い方が控えめだけれどすごく効果的です。
人間的には、初期の頃の、自身が抱え込む哀しみや絶望と、優しい落ち着いた気持ちの両方が混じり合った感じや、その中で出会った気の合う仲間と気ままに作り出したような、ちょっとざらっとした手触りのするサウンドにひかれてしまうのですが、いい意味で耳当たりが良い分、なんか良く聴いてしまうレコードですね。
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「Net Doheny」−Net Doheny−
初めてNet Dohenyを聴いた頃は、「Hard Candy」以降のアルバムは大嫌いでした。あの頃は、このアルバムから「Hard Candy」へのサウンドの変化の必然性がまったく分からなかったけれど、今ではそれもなんとなく分かるようになって「Hard Candy」も聴けるようになりましたね。やっぱりよく聴くのはこのアルバムですけど・・・・。このアルバムのいろいろな要素が1つの方向ではなくて、どこか絡み合っているような感じが好きなのです。単にキーボードが入ってないから、という理由もあるかも。
さわやかだけれど、どこか粘りけのある声質が、ブルースやリズム&ブルースの影響されたサウンドによく合っているように思います。
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「Songbird」−Jesse Colin Young−
アルバムに必ず数曲はとても気に入った曲があるけれど、とおして「これがいい!」というアルバムがない、というのが私のJesse Colin Youngに対する印象です。このアルバムでも一曲目の「Songbird」なんて、そのメロディはもちろんのこと、フルートとエレピが浮遊しているかのように絡みあってとても好きな曲なんだけれど、全体として好きかと言われたら、ちょっと違うかな、とも思います。アルバムとしては、「Song For Juli」のほうがいいんじゃないかな。
でも、その「Songbird」を聴くためだけに、このアルバムを買っても損はないと思えるほどの名曲ですね(もちろんほかにも「Again」などいい曲ありますが・・・・)。
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「Silver Morning」−Kenny Rankin−
で、このKenny Rankinもいろいろなところで紹介されて有名な「Haven't We Met」だけかなぁ。ジャズっぽい洗練されたアレンジの、ビートルズなどのカヴァー曲も聴き流すだけならいいのだけれど、好んで聴くという感じではなかったりします。そういう意味でこのテーマ向きといえるかもしれません。
これ以降のアルバムになると、逆に洗練されたなめらかな感じばかりが強調されているようで、個人的にはあまり好きではありません。声がとおる分、アレンジがきれい過ぎちゃうとその小洒落た作風が耳についてしまいます。といって初期の頃のレコードを持っているわけではないので、今度聴いてみたいと思い続けてはや何年?
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「City Music」−Jorge Calderon−
ファンキーなギターのカッティングと結構跳ねているリズム、ホーンセクションなどが、BGMにしてのんびりするにはちょっと(言い方は悪いが)耳障りな気もしますが、気がつくとよく聴いているアルバム。で、これを聴いた後にはなぜかBarry Mannの「Surviver」を聴きたくなります。ブルー・アイド・ソウルというにはポップなはじけるような感じが似ていると思ってしまうのは私だけでしょうか。
まぁどちらかというと“昼下がり”というよりも“朝起きたときに聴きたいアルバム”かもしれません。それも昼前くらいまで寝ていて、起きたら太陽が高くなっている、なんて時にね。実をいえば彼がよく参加しているWarren Zevonのアルバムも今度聴いてみます。
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「Wrap Around Joy」−Carole King−
Carole Kingのアルバムを昼下がりに聴くにはちょっと重いというか、かったるい気がします。というより単にギター・ミュージックが聴きたいのですよ、こういうときは。ピアノだとどうも重いような感じになってしまいます。加えてCarole King自身のイメージもきつそうだし・・・・(単なる偏見です)。
このアルバムは、一曲目の「Nightingale」を含めて、比較的軽いサウンドになっているので、こういったときに聴いてみようかな、といった気にさせてくれます。でも少し前に「Sunday SongBook」でかかったときに、山下達郎が「Tapestry」や「Music」の頃のメンバーだったらもっと違うサウンドにできたはず、みたいなことを言っていましたね。
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「Livingstone Taylor」−Livingstone Taylor−
Livingstone Taylorのアルバムはどれもなごみの極致といった感じなのですが、逆に聴いていると、どれだけ兄のJamesが才気走っていたか、というのが分かるような気がします。その才気走った、あるいは絶望を抱えた姿が痛々しくもなるときがあって、ついこちらのレコードを聴いてしまったりします。
やはりこの人の魅力は、声とギターですね。こういうカッティングでもなくアルベージオでもない、跳ねるようなピッキングのギターって意外と少ないような気がします。そしてその声とギターを最大限に活かすメロディとサウンドに徹しているところが潔いと思います。時代も良かったのかもしれませんが・・・・。
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「Prime Cuts」−Randy Edelman−
70年代には、カーペンターズやオリビア・ニュートン・ジョン、バリー・マニロウといった歌手に曲を提供する作曲家として活躍し(あまりヒット曲はないようです)、最近では「ツインズ」や「ラスト・オブ・モヒ カン」、「ザ・マスク」といった映画音楽を手がけているRandy Edelmanが1974年に発表した4枚目のアルバム。
いま思えば、AORというよりも映画音楽っぽいとも思える、Nick De Caroのストリングス・アレンジが美しいと言えば美しいのですが、希望としては1曲目、2曲目くらいのミドル・テンポの曲がもう少し入っていたらなぁ、と思います。全体的にちょっとスローなので流して聴いていると、つい次のレコードに手が行ってしまいます。
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「Why Can't We Be Friends?」−WAR−
多分、WARの曲では一番知られている(と思われる)「Why Can't We Be Friends?」を収録した5枚目のアルバム。アルバムとしては「All Day Music」や「The World Is A Ghetto」のほうが有名なのかな。これはこの中ではちょっと毛色が違うし、全体的に緩慢な印象がするアルバムではあるけれど。、小沢健二の「おやすみなさい、仔猫ちゃん」の元ネタとなった「Happy Smile」が好きということで・・・・。
WARは、アルバム一枚の中にラテンを基調として、ファンキーなものがあったり、なごめるものがあったりするので、こういうときのために、なごめるものばかりを集めたCDRでも作りたいところ。いやホントはそういったごちゃごちゃした感じがWARの魅力なんです。
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