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「シタール・レコード」


「Noisy Silence, Gentle Noise」-The Dave Pike Set-
シタールと言えばまず最初に思いつくのが、このアルバムに入っている「Mother」。このアルバムでシタールを用いた曲はこの1曲のみということもあり、アルバムの中ではちょっと異色。リズムの感じなどもかなり違うような気がします。ヴィブラフォンが使われていないし、この曲だけはギターのVolker Kriegelが主体となって作られたものじゃないかな。ほかの曲も適度なスピード感とギターとヴァイブの絡みが心地よい曲ばかりですけどね。
Dave Pikeはカリプソや、ボサノヴァ、サイケ、ジャズロック・・・・など、その時代の空気を取り込むのがとてもうまい。節操がないとも言えますが・・・・。


「Honeysuckle Breeze」-Tom Scot With The California Dreamers-
California DreamersのコーラスとBill Plummerのシタールで始まり、流れ込むようにTom Scotのサックスが入る「Honeysuckle Breeze」が素晴らしい。「Never My Love」「Mellow Yellow」などポップスのカバーを含むこのアルバムは、ジャズと言うよりもソフトロック。
アルバムのコンセプトを考えたのはプロデューサーのBob Thiele。実際の音を聞いてもつい大きくフューチャーされたコーラスやシタール使用など、Bob Thieleのアイデアばかりが耳についてしまうけれど、実はこのアルバムを軸を支えているのはTom Scotのサックスであると言ったら言い過ぎかな。


「Jazz Raga」(写真)、「Wind, Sky And Diamonds」-Gabors Zabo-
「Wind, Sky And Diamonds」はB.Thieleプロデュース。California Dreamersのコーラスも入っていてソフトロック的。VerveにおけるW.Montgomeryの諸作のようなイージーリスニング・ジャズ。ポップス度はG.Zaboのほうが高い。
T.Scotのアルバムもそうですが、「Wind, Sky And Diamonds」は基本的にはそういったイージーリスニングジャズの味付けとしてシタールがある、といった風。でも「Jazz Raga」は民族的というか、自分のルーツでもあるジプシーの音楽取り入れ、同時代の音楽としてはきだしたら、インド音楽にひかかったという感じですね。そういう意味で、スタイリッシュな都市の音楽。


「Lord Sitar」-Lord Sitar-
「Daydream Bliever」、「I Can See For Miles」といった当時のヒット曲をシタールで演奏しましたといういわゆるパーティアルバム。勝手にそう言ってます。パーティのBGMとしてロックをかけるには話もできないしちょっとうるさい。でも古くさいイージーリスニングやジャズをかけるのはセンスがない。というときに使います。50年代のロックンロールのインスト版のレコードと同じ。シタールならちょっとしたアクセントにもなるし、"イン"だしね。・・・・なんてことを、発売された当時のリスナーが思ったかどうかも、そういう風に使われたかもわかりません。ときどきTVでカレー屋の紹介をする時にバックに流れてます。


「Ananda Shankar」-Ananda Shankar-
Ravi Shankarの息子であるA.Shankarのアルバム。ストーンズやドアーズのナンバーなどを、ムーグなどを交えか妙なサイケ感でカヴァーしているA面と、インドのトラディショナルを忠実に演奏しているB面と2度楽しめます。なんといっても本物ですから、ヒット曲のカバーだけじゃ収まりきれないのでしょう。
A.Shankarは1998年に亡くなっていて、去年彼の最後のアルバムが発表されていました。こちらはプログラミングでリズムをとっていたりして、ちょっと「むむむ」というところもありますが、「Ananda Shankar」のA面、B面から飛び立った一つの着地点といえそうなサウンドになっています。


「The Party」-Henry Mancini-
映画の方はテレビ東京で昼間やっていたのを、録画したきり見ていませんが、サントラは最高。まさにパーティなアルバム。シタールはメインテーマのインストヴァージョンの初めの部分でしか使用されていません。でもインドっぽさやある種ヒップな雰囲気を出すためにシタールを使うのではなく、あくまでも曲の軸はスマートでありながら、ストレンジな部分を引き出すためにシタールが使われているのがいい。どうせくだらないギャグ連載のどうしょもない映画なのでしょうから(ほめ言葉のつもり)パーティの時にはビデオをプロジェクターで流しておきたいですね。まっそんな機会ないですけど。(結婚式で流すか)


「The Lotus Place」-Alan Lober Orchestra-
脱力感100%の「Up,Up And Away」から始まり、フルートでさわやかさを出しながらも、逆に奇妙さだけがなだけが浮きだってしまう「Mas Que Nada」、そしてこの手のアルバムにはおきまりの「Lucy In The Sky With Diamond」などポップスのカバーを含む15曲。リイシューもA.Loberが手がけていて、解説まで書いてます。残念ながら私は読んでいないのでこれがどういう状況で制作されたかなどぜんぜんわかりません。
記憶ではA.Loberは50年代終わりから60年代初めにかけて、ポップスのアレンジャーをしていたはず。でもそれをどこで読んだか思い出せません。


「Indo-Jazz Fusions/Indo-Jazz FusionsII」
-Joe Harriot,John Mayer-

古くはテイ・トウワが(未聴)、最近ではMint Royaleが(愛聴)サンプリングしたJ.HarriotとJ.Mayerのシタール・アルバム。輸入盤では上記のカップリングで、日本版は「Indo-Jazz Fusions/Indo-Jazz Suite」のカップリングなのだがどちらが得なのか?単にテイ・トウワのサンプリングネタが「Indo-Jazz Suite」に入っているからなのか?
シタールにありがちなメディテイション系でもないし、サイケっぽくもないし、ヨーロッバのちょっと変わった映画のサントラ。でも2in1、収録時間76分は聴き通すにはちょっとつらい長さ、サウンドでもある。


「The Oimels」-Wolfgang Dauner-
これもクラブ・クラッシクスですね。なんて言ってもこんな曲がかかっているクラブに当時行っていませんでしたが・・・・。
シタールはもちろん、歪んだギターの音色やエフェクトをかけたようなヴォーカルなど、サイケデリック・ムーブメントやジャズロックの影響をもろに受けてのサウンドです。でもその割にどこか端正なたたずまいがあるのは、MPSというレーベルのカラーのなのかな。どこか爆発し切れていない感じがします。ヨーロッパ的な暗さもあまりありません。ただそれは私が今の耳で聞いているせいかもしれませんね。


「In Flight」-V.A.-
Kaminsky Experience選曲のハモンド系コンピレーション・アルバム第3弾。イギリス人が作るコンピには必ず1曲か2曲シタールの入った曲が入っているのがうれしい。「One Tow Cha Cha Cha」のまるで吉祥寺のカレー屋のBGMでかかっていそうな曲にシタールが絡み、しかもリズムがしかっりしているというはちゃめちゃさが好きです。ときどきDJをするときにかけたくなるのだけど、前後につなげる曲がないほどインパクトがあります。他にもBig Jim Sullivanの「Sunshine Superman」のシタールカバーも入っています。もちろんシタールの入っていないほかの曲もグー。


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