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「ブックカバーズ・ブックス」


「半分は表紙が目的だった」-片岡義男-
10代の頃から読むか読まないかはさておき新しいペーパーバックスを買い続けて、今では一部屋いっぱいになるくらい集まってしまったという片岡義男によるペーパーバックスの表紙についての本。見開きで左にはそのカヴァー写真、右側にはその本の解説、という構成で、1940年代から1960年代のペーパーバックスが100冊紹介されています。
印刷技術の発展とともに、初期の簡単なイラストのものから複雑なものに変化し、そしてよりデザイン的に変化していくカヴァー写真と、それらのカヴァーについて、そのデザインや本の内容が出版された時代をどのように表しているのかなど、わりと簡潔に書かれていて興味深く知ることができます。


「ZWARTE BEERTJES -Book Cover Designs by Dick Bruna-」
私にとってミッフィ自体はちょっと単純化されすぎていて全然興味はないのだけれど、何年か前に「ディック・ブルーナの世界 パラダイス・イン・ピクトグラムス」という本を見て、初めてブラック・ベアを含めて彼のブックカヴァーを知りました。
そんな彼のブックカヴァーを集めたこの本は、以前洋書っ出ていたものがかすむくらいのヴォリュームでページをめくっているだけで、なんだかため息が出てしまい、かつお腹いっぱいという感じになってしまいます。イラストを使用したものでも写真をコラージュしたものでも単純な色を用いているので、素材になっている写真やイラストと文字のコントラストがはっきりしていてものすごくわかりやすいし、本屋で並んでいたらかなり目をひいただろうなぁ、と思いますね。


「柳原良平の装丁」
去年の5月頃にアンクルトリスの画集が出て、「これが欲しかったんだよ」なんて思っていたら、もっと欲しかった彼の装丁した本を集めた本が出てしまい、なんだか気が抜けてしまいます。ちょっと人気が出るとすぐほんとかグッズとか出ますね。と、流行にのせられているなぁと思いつつも買ってしまったという人も多いのでは。 テレビから絵を落としたせいで全体的にぼけた感じになってしまっていた前述のアンクルトリスの画集と違い、この本では柳原良平の単純な線で描かれたユーモアなイラストと、ヴィヴィッドな色使いを楽しめます。
古本屋を回っていると柳原良平が装丁した本をときどき見かけますが、そのたびに悩んで、そして「こうやって本を集めても・・・・」と思いとどまってます。


「The Paperback Covers of Robert McGinnis」
1940年代から探偵小説、スリラー、ミステリー、ロマンス小説・・・・など1200を越えるペーパーバック(パルプ・フィクション)のブックカヴァーのイラストを手がけ、1960年〜70年代には007映画シリーズや「ティファニーで朝食を」や「バーバレラ」などの映画のポスターを描いたイラストレーターの画集。基本的には物語の一場面のセクシーな女の人をどこか艶めかしいタッチで描いたものがほとんどなのですが、でも40年代、50年代ですから・・・・。
その一方で森や湖などの風景画も描いているのですが、個人的にはパルプ・フィクションのイメージが強いためか、その木の陰から女の人が出てくるのでは、なんて想像してしまったりしてしまいます。


「FRONT COVER」
1920年代から1990年代まで、ほぼ20世紀全般に出版されたペーパーバックスを300以上紹介した本で、見開きで時代や作者、ムーブメントごとにまとめられています。その時代時代のグラフィックを見ているだけでも楽しいのですが、「Graphic Innovation」「Dutch Graphic Design」「Bond Novels」「The Beat Generation」「Paul Rand」(!)「Penguin: New Designs」・・・・など興味深いタイトルのテーマが並んでいて、英語だけれどがんばって読んでみようかな、と思わせます。
個人的にはやはり1950年代から1960年代のものが印刷技術とデザインのアイデアがマッチしているようで好きです。写真がそれほどのはっきりとしていないので、イラストや文字とのバランスがいいのです。


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