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■日々の雑記 −2003年−
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「たろうのともだち」−堀内誠一−、「喫茶店百科大図鑑」−沼田元氣−
昨日は福生の横田基地友好祭に行ったので今日は家でのんびり掃除や洗濯をして夕方から吉祥寺へ。いまだにアーケードのないサンロードになじめません。まずはKuu Kuuで遅い昼食(or早い夕食)をとった後、古本屋やレコード屋、カルディなど、8時くらいまで歩き回りました。夏の散歩は夕方〜夜に限りますね。

さて、「たろうのともだち」は中央線の高架下にあるりぶろりべろで購入。ここはなにが特徴というわけではないけれど、たまに行くと「おっ」と思う本が見つかる本屋さん。なにげに絵本とか雑誌とかもたくさんあるし・・・・。

話かわってヌマゲンは喫茶店(カフェ)の本を出し過ぎたと思うのだけどどうでしょうか。いろいろな書くことがあったんだろうなぁともこういう切り口で一冊本を作ったら、なんて考えてるうちに何冊にもなってしまったのはよく分かります。でもいっぱい書くことがある中であえて一冊しか出さない、というのが粋なのではないか、なんて勝手に思うのは、単に私が「買おうかな」と迷っているうちにどんどん出てしまって追いかけられなくなってしまったせいです。すみません。

こちらは家でコーヒーを飲んだり、散歩するときに持っていったりしつつのんびり読むことにします。
2003.8.24

「愛ってなに?」−山口瞳−
「愛ってなに?」なんて言われても出てくるのは定年間近の会社の部長や成功したデザイナー、ジャーナリストたちの浮気話(主に昔話)ばっかり、ということで読み終わる頃にはちょっと飽きてきてしまいました。

今週も曇り空ばっかりでなんだか気が重い気分のまま過ごしているんですけど、暑かったら暑いで「暑すぎてだるい」なんて言い出しそうなのでこれはこれでいいのかもしれません。雨さえ降らなければね。

そういえば夏休みの一日目にタワーレコードに行って、今年の夏のBGMを探してみたんですけど、どうも気持ちが盛り上がるようなCDがなくて、しょうがないのでノーナリーヴスの新しいアルバムを試聴してみたらいきなり「人生で最高の夏!」みたいな歌詞が飛び出してきて一気に気持ちがさめてしまいました。これまでも「夏だからはじけよう」みたいな夏は過ごしてこなかったけれど、30歳過ぎるとほんとにそんな気分から遠くなってしまって、もう「人生で最高の夏!」なんて思えるような夏を過ごすこともないんだろうなぁ、なんて思ってしまいます。別につまらない毎日を過ごしているわけではないけれど、かといって「今が最高!」なんて口が裂けても言えないわけですよ。

で、そうなると当然私の人生のうちで最高の夏はいつだったのだろうか、という疑問も湧いてくるわけなんですけど、いつだったんでしょうねぇ・・・・。
2003.8.21

「relax for girls 2003/06」
コーヒーフィルターが切れたので会社帰りに下北沢のモルディブというコーヒー専門店に寄った。ここは前から気にはなっていたんだけれど、敷居が高いような気がしてなかなか入ることができなかったお店。
でも今家で使っているコーヒードロップがコーノ式といって下が平らになっている普通のフィルターではなく円錐形のものなので専門店以外では手に入りにくいのです。初めて入ったモルディブは店中にコーヒーの香りが充満してなんだかいい感じ。でもここでコーヒー豆を買うのはまだちょっと敷居が高いなぁという気もします。

で、下北に寄ったからにはとりあえずドラマに寄らなくてどうするというもの(ほんとはユニオンとレコファンにも寄りたいが・・・・)。時間もあまりないのでさらりと店内をみて「relax for girls」の最新号を買う。最新号といっても発売からもう3カ月くらい経ってしまってますが、最近は「relax」の中古が古本屋さんにあまり並ばないようなのでしょうがない。一時期は発売から1カ月くらいで古本屋に並んでいたのにね。

「relax」はそれほど好きというわけではないけれど、300円くらいで手にはいるのなら買ってもいいな、と思う雑誌で、でもどこがいいのかと言われると困ってしまいます。しいていうなら内容の薄いところかな。雑誌なんてテレビを見ながらとか、家にいて何にもする気が起きないときの暇つぶしなので、こんなものでいいと思う。もっというなら平綴じじゃなくて中綴じにしてもう少し薄くてもいいです。
2003.8.18

「珍品堂主人」−井伏鱒二−
夏休みだというのに雨の日続きでこんな時期に長袖シャツを着るなんてなどと思いつつ夕方くらいからちょっと近くを歩いて回る日々。予定していた食器棚作りもできないしかなりフラストレーションたまってます。
来週は晴れの日が続くみたいだから一日くらいずる休みしちゃおうかな。フフフ。

このあいだ「荻窪風土記」を読んだついでに「本日休診」「多甚古村」といった井伏鱒二のユーモア小説と呼ばれているものをちょっと読んでみようかと思っていて、先日中央線古本屋巡りをしたときに高円寺の古着と古本を売っているお店でこの本を購入。ここは山口瞳の本なども何冊かあったのだけど、ちょっと高かったのとまだ読んでいないものが家にあるという理由から買うのをやめました。そのときもまだあるかどうかは分かりませんが、またいつか行きたいです。

ついでに言うならさすが地元だけあって荻窪の古本屋さんには井伏鱒二の古い単行本や全集がかなり並んでいました。あと吉田健一の本とか。吉田健一の読んでいない本の値段を見たら8000円とか10000万円もしたので、うちにある「瓦礫の中」「旅の時間」をチェックしてみたら、両方とも2000円でした。まぁそんなものです。ドキドキして損したよ。

さて、くどいようですがお休みもあと一日、明日は雨やんでくれるといいなぁ。
2003.8.16

「目まいのする散歩」−武田泰淳−
今日から夏休み。土日合わせて5日という短いものですが、まぁのんびりさせていただきます。ちなみに今日は荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺を散策し、夜は新宿で映画を見ました。いろいろ買い込んで重くなったリュックをしょって歩き回りました。

武田泰淳といえば思いつくのは司馬遷について何か書いているということと、武田百合子の旦那ということだけで、しかも私は中国史については偏見を持ってるし(理系の男子は中国史、あるいは三国志が好き)、武田百合子に関しては昔「犬が星見た」と「富士日記」を読んで、その奔放さ(というのかな女の子っぽさ?)にちょっとついていけなくなって途中でやめてしまった過去があるので、全然読む気が起きなかったのだけれど、この本のタイトルと山口瞳が「この本は彼の遺言だ」みたいなことを書いていて気になってしまったという次第。

実際はこの「目まい」というのは、「目まいがするような」といった比喩ではなく、病気のために歩いていると目まいがするということなんですが・・・・。

今日も途中で休むたびに読んでいたのですが、現在の散歩と過去の記憶とが結びつきつつ全体を一つのテーマで結びつけていく本当に遺言のような穏やかさを持った散歩に関する散文。
これからも何か気が度に読み返してしまうような本です。
2003.8.13

「男性自身 巨人ファン善人説」−山口瞳−
続けて山口瞳。「週刊新潮」で昭和38年から連載していたコラム「男性自身」をまとめた本。内容はここに書くほどではないけれど、電車の中で、喫茶店で、ちょっとした待ち時間に、寝る前にちょっと・・・・などいろいろなときにいろいろなところで気軽に読めて楽しい。

歳をとったせいなのか、夏の間は複雑なストーリーとか、深刻な物語が展開する本を読む気にはなれなくて、長居し過ぎると寒くなってしまう喫茶店でちょっと涼んでいるといったくらいの時間で、さらっと読める感じのものがいい。そういう意味でこの本は夏の読み物としてはぴったり。欲を言えば柳原良平のイラストがもっと大きく、数も多くあったらいいのに、と思います。

とりあえずこういうのを夏の間に読んでおいて、それがもの足りたくなった頃には、どこでも落ち着いて本が読める季節になっている・・・・といいですけど。
2003.8.9

「新東京百景」−山口瞳−
今、山口瞳が流行っているらしい。本屋にも山口瞳特集のムック本が平積みにされていたし、そういえば6月に北尾堂ブックカフェに行った時も北尾さんがそんな話をしていたような気がする。まぁアンクルトリス→柳原良平ときて次に山口瞳がくるのはわかります。私がそうなので‥‥。そういう意味で私は流行りに左右されやすいのだ。

でも実は新潮社からかなり出ている彼の著作のほとんどが絶版になっていて手に入れようとするとなかなか手に入らない。別に「礼儀作法入門」だとか「 温泉へ行こう」とか初めに読みたくないしね。そんなわけで最近古本屋で山口瞳の文庫本を見つけては買っている。どれも100円とか200円といったところなのでいつのまにか読んでいない本が5、6册くらいたまっているという状態。

さて今日も夕方から外出。阿佐ヶ谷へ。JRを降りると何故か人だかりで不思議に思っているとどうやら今日から七夕祭りということがわかる。とりあえずちょっと時間もあるので喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読むことにする。2日外出が続いたせいで一気にこの本も読み終わってしまった。

1980年代中ごろの東京を19景。その頃は土地もどんどん値が上がり、そこいらじゅうにビルを建てて都市整備なんて言ってたりしていた真っ盛りだったと思うが、今でも同じ感覚なのが恐ろしい。「汚い路地を整理して、新しい快適な街を作る」と当時再開発を行っていた人の言葉が出てくるのだけれど、森ビルの社長が同じ言葉を六本木ヒルズができた時に言っているのを聞いた。
2003.8.5

「フレデリック ちょっと かわった ねずみの はなし」−レオ・レオニ−
仕事で荻窪に行ったついでに立ち寄ったブックオフで250円で購入。レオ・レオニの本は「あおくん と きいろちゃん」をはじめ前から欲しかったのでちょっとよれてるけどまぁしょうがない、と。

最近のブックオフは以前に比べて「いらっしゃいませ!」の声が目立たなくなったような気がするのだけれど、単なる気のせいかな。でも人が見ようとしてるのに、目の前で本を棚に入れながら10秒おきに声をあげている店員はあいかわらず。「ハッキリ言ってじゃまなんですけど」と言いたい。

昼時だったのでそのまま荻窪に住んでる友達と合流して中華屋でマーボー豆腐定食を食べる。私は胃が弱いので辛いものは苦手なのだが、それほど辛くはなくおいしかった。
今日は寄れなかったけど、古本屋をいくつか見かけたので夏休みに行ってみようと思う。夏休みは一日のんびりと中央線の古本や巡りをしようと思っているのです。今まで読んだこともないけど「散歩の達人」の中央線特集でも立ち読みしてチェックしてみようかな。
2003.8.4

「荻窪風土記」−井伏鱒二−
井伏鱒二といえば「黒い雨」か「山椒魚」くらいしか知識がなくて、おまけに前者は読んだこともないし後者を読んだのは中学生の頃であんまり記憶がなかったりする。そんな作家の本をいまさら読んでみようと思ったのは、大好きな小沼丹の師匠ということと荻窪に住んでいたということを知ったから。ほんとは初めに「珍品堂主人」を読みたいと思っていたのだけれど、先週の土曜日に古本屋周りをしたときにたまたまこの本を見つけてしまったのです。

しかし今杉並に住んでいるもののそれほど地理に詳しいわけではないので、通りの名前とかお店の名前などが出てきても分からないものがばかり。生まれも育ちも、そして現在も荻窪に住んでいる友達を思い出しては「○○だったらわかるんだろうなぁ」と思いながら読んでます。
まぁそれよりも昭和初期から太平洋戦争ぐらいまでの杉並の様子や作家を目指す人たちの交流がおもしろいです。太宰治や木山捷平、外村繁、作家じゃないけど徳川夢声など阿佐ヶ谷、高円寺、荻窪には多くの作家、作家希望者が住んでいて、ミュージシャン希望が集まる今の様子とあまり変わらないかもしれません。
2003.7.31

「旅の時間」−吉田健一−
旅行に行って帰ってきてすぐの頃は、旅の疲れがたまってしまったり、急に日常に戻ったせいで慌ただしかったりして「当分、旅行なんて行かないだろうな」と思ってしまいますが、1カ月くらい経って次第に落ち着いてくると急に旅行先のことを思い出しだしてなんだかそわそわしてしまったりして、そんなときに山口瞳の「酔いどれ紀行」やこんな本を読んだりするともう夏休みも近いし国内でもいいからどこかに行きたい、なんて気分になってしまいます。

さてこの本は旅をテーマにした小説集。飛行機の中の出来事からフランスやイギリスを行った国々、そして大阪や京都をいった土地を舞台に話が展開し、それぞれの作品の中でその土地の評論が繰り広げられるという形になっています。でも大抵登場人物はそこで飲んでいるだけですが・・・・。

ただ吉田健一の小説のおもしろいところは、登場人物飲んでさまざまなことを語り合っているだけだけれど、ストーリーとしては実は現実離れしていて、現実とも非現実ともつかないような世界が広がっているというところで、ここが彼の随筆や評論との一番大きな違いかもしれません。
2003.7.23

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